賃貸生活に関わるあれこれ

不動産を賃貸して暮らしていると、様々なトラブルやシチュエーションに遭遇することになります。
特に共同住宅のように多くの人が集まって暮らしている賃貸では、人と人の出会いが事件を呼び、
トラブルの火種がそこら中に転がっていることも少なくありません。
今回はそんな賃貸生活をより快適にしていくための知識について詳しく見ていきましょう。

賃貸物件は基本的に目的に合わせて借りていることを念頭に置きましょう。
例えばマンションで家族と暮らしているという契約であれば、基本的な目的は居住であり、
そこで商売をすることを前提とした契約が結ばれていないのが実際です。
居住という目的をはみ出して、例えば近所の奥様グループ相手に料理教室を開きたいと考えた場合は
家主及び不動産業者に連絡を取ることをおすすめします。
料理教室という営利行為をするにあたって、物件の所有者及び貸主に許可をとる必要があるのです。

これが料理教室であれば賃貸物件そのものに悪影響を与える可能性は低いかもしれませんが、
柔道などの武道を教えるといった場合、受け身や投げ技で床に強い衝撃を与えるという事態が考えられます。
こうなると賃貸物件そのものがダメージを受けてしまいますから、物件の資産価値が大きく低下する恐れがあるのです。
料理教室も柔道教室も貸主に断りなく始めるのは賃貸借契約における契約違反を犯している可能性が高いといえるので、まずは家主に相談することから始めましょう。

生活に困窮している、どうしても教えて欲しいという人がいるといった理由をもとに説得すれば、貸主の許可をもらって教室を始められることもあります。
何よりも気を付けていただきたいのは、居住という目的で借りたのに、許可なくそれ以外の目的で使用することです。
これは契約を解除される要件、すなわち追い出されるきっかけにもなりかねないので注意してください。
賃貸物件における水道管やガスといった備え付けの備品は、借主の過失であるという事態を除けば貸主の側に修理金の負担義務が生じます。

しかし、これを知らずに借主が勝手に修理業者に依頼してしまうと、借主の側がいらぬ負担を負うという事態に陥ってしまうのです。
自分で何とかしようという意思は立派ですが、賃貸物件は基本的に貸主のものであり、
ライフラインなどに故障が発生した場合は早急に貸主に連絡を取るのが得策といえます。
断りもなく業者に修理を依頼した場合には、「あなたが勝手にやったことでしょう」といわれて貸主に修理代を支払ってもらえないこともあり得るからです。

ただし、貸主の側に通告したにも拘わらず、一切修理しようとする動きがなく、
仕方が無しに借主が修理代を負担したというケースであれば貸主に修理費用を請求することが出来ます。
借主の義務である故障個所の報告を行っているのであれば、貸主はそれに応えて直ちに修理をするという義務が生じるからです。
これを無視して修理を行わないというのは賃貸借契約における債務不履行ともいえます。

ただし、もし裁判などで争うとなったら証拠を請求されますから、
大家との会話を録音しておく、第三者を引き連れて貸主に修理の依頼をするといった対策を施すことをおすすめします。
普通借家契約の場合、貸主の都合で契約の中途解除すなわち物件から出ていって欲しいという要求を突き付けられた場合、立退料というものを求めることが出来ます。

立退料とは、貸主の都合で出ていく代わりに請求するお金のことです。
立退料の算出方法としては、引っ越しにかかった費用や借主が賃貸していた物件に住めなくなったことに対する精神的負担の補償、
さらには本来賃貸していた物件に住んでいたときに得ていた借地権に対する補償といった意味合いを考慮することになります。
立退料を算出したい場合は弁護士事務所を訪ねて相談するのも良いですし、
貸主側が支払わないといって来たら内容証明や裁判外紛争解決手続き、それでも支払いを渋る場合は訴訟といった形で立退料を請求するという流れが一般的です。

より暮らしやすくなった賃貸物件

不動産の賃貸において少しでも安く、良い物件を探しているという借主もいれば、空き部屋を無くすために努力を重ねる貸主も存在します。
不動産業者はこうした立場の人々を仲立ちしながら、幅広い人々が不動産を利用出来るように努めているのです。
賃貸物件の進化として見逃せないのが、ニーズに合わせてリフォームやリノベーションを重ねている物件です。
今回はリフォームやリノベーションを済ませた賃貸物件の特徴について詳しく見ていきましょう。

リノベーションとリフォームはどちらも似たような意味で使われる言葉ですが、
賃貸を改装するにあたってはその規模によって使い分けがなされることもあります。
リフォームとは比較的小規模な工事によってお部屋の一部を改装し、使いやすいものに変えるという目的があります。
ショートルームとして使用していた部屋に配線工事を施すことで居室利用も可能にするといった工事が良い例でしょう。
工事そのものは小規模でも、コンセントを差して電化製品が使えるようになったお部屋は
不動産の間取り図でもSではなくRとして表示することが可能になりますから、こうした利便性が借主の心を惹きつけることもあるのです。

その他のリフォームの例としては、水回りの工事や壁紙の全面交換、
新しくロフトを設置するなどいわゆる日曜大工として取り組むには難しい規模の工事で賃貸物件を改装する光景が見られます。
一方のリノベーションとはお部屋の間取りさえも変更してしまうほど規模の大きい工事を施してお部屋に新たな付加価値を与えるという工程です。
リフォームよりも費用が掛かることはもちろんのこと、仕上がりに関しても新築と同様と思えるぐらい徹底的に行うのがリノベーションの特徴です。
インテリアを筆頭とした物件のムードを整える工事も行いますが、
例えば耐震や免震性を加えるために物件の基礎から現代の基準に合ったものにするといった、見た目にはわからない工事を施すこともあります。

その際にはもとの姿がわからなくなるまで解体し、もう一度作り直す意気込みで物件を一新することが多いようです。
リノベーションやリフォームを施された物件を賃貸するメリットには次のようなものがあります。
一つは、リフォームやリノベーションによってより便利な物件となり、生活の質が向上する可能性が高まるというものです。
当然ながら、築数十年の物件と一年前に建ったばっかりの物件ではどちらが便利で暮らす安いものかは簡単に予測出来ると思います。

リフォームやリノベーションは部分的ではありますが、建物をもう一度作り直すという意味合いが強いので、
築年数の長い物件よりも現代の生活に合った仕様になっていることが多いのです。
リノベーションやリフォームをした物件は同じ築年数の物件よりも多少家賃が高くなることもあります。
しかしそれは数万円にも満たないものであるケースが多く、むしろ利便性が高まったことを考慮すればお得に感じられることも少なくないのです。
家賃とは周囲の物件との相場の他に、築年数が大きく関わってきます。

つまり、いくらリフォームをしたからといってもそれを理由に家賃を倍増させてしまうのは、
他の物件との比較によって淘汰されてしまう可能性を高めるので、貸主の側としても不用意に家賃を上げにくいという事情があるのです。
ここを上手く利用して、借主となる皆さんはリフォームやリノベーションを済ませた物件を狙い目と捉えるのも良いでしょう。
リフォームやリノベーション済みの物件を内見する際には、どこを工事したのかだけでなくどこを工事しなかったのかについても確認しましょう。
工事を終えている部分は使いやすさが高まっているでしょうが、着手せずに残している箇所は昔ながらの賃貸物件としての使い勝手のままであることも多いからです。
リノベーションやリフォーム済みの物件を賢く利用して、便利で快適な賃貸での暮らしをお楽しみください。

ワンランク上の賃貸物件

不動産を賃貸する人の多くは、そこで暮らしていくことを最優先の課題として捉えていることでしょう。
屋根と壁さえあれば雨風はしのげるから、とにかく安い家賃の物件を探して欲しいと不動産業者に駆け込むこともあると思います。
しかし最近では生活に余裕がある人たちのためのワンランク上の賃貸物件が登場しています。
今回は賃貸とは思えないほど個性的で、生活の質を向上させてくれるような期待感を抱かせる物件について詳しく見ていきましょう。

デザイナーズマンションという言葉を聞いたことはありませんか?
この言葉は特定の定義がなく独り歩きしてしまった感が否めませんが、
実際にデザイナーズマンションと呼ばれている物件を見ていただければ魅力が充分すぎるほど伝わると思います。
工夫を凝らした意匠や独特のギミックが備わっており、無機質で無味乾燥、
画一的な賃貸物件とまるで違う建物のように思えることでしょう。
モダンな雰囲気やあえて中世のムードを漂わせた物件など
デザイナーの個性が光る物件は住んでいるだけで気持ちが盛り上がること間違いなしといえます。
デザイナーマンションを借りたいと思っている人の中には、家賃が高いのを理由に敬遠してしまっている人もいるかもしれません。
確かにデザイナーズマンションはその土地の相場から数万円高い家賃を設定されているところも見受けられます。

しかし全てがそうであるというわけではなく、通常の相場と同様の価格で借りられる物件が存在するのもまた事実なのです。
忘れていただきたくないのは、家賃が高いということはそれだけ皆さんの生活の質を向上させる工夫が施されているという点です。
料理を楽しくさせるキッチン周りの工夫や、メゾネットタイプのような
ロフトなど通常の賃貸ではなかなか見られないような仕様の物件を
家賃数万円上乗せするだけで借りられるとしたら、むしろお得に感じる部分もあることでしょう。

デザイナーズマンションを安く借りたいという人は、
デザイナーズマンションがいくつも林立している地域に目を付けてみましょう。
賃貸物件においても需要と供給の法則は成り立っており、
供給過多の地域ではデザイナーズマンションであっても価格が低下していることがあるのです。
賃貸物件そのものが溢れるように存在する地域においても、
デザイナーズマンションの家賃は低くなる傾向にあります。
デザイナーズマンションも通常の賃貸物件と同様に内見をすることが出来ます。

通常の賃貸物件と比べて驚くことばかりの内見になるでしょうが、
目をみはるばかりではなくしっかり自分がそこで暮らしている姿を想像しながら各部屋を回ってみてください。
お部屋のそれぞれの役割や、デザイナーが特に意識してデザインしたポイントに関しても不動産業者の担当者に質問してみると良いでしょう。
不動産業者から話を聞いた結果、さらにこの部屋に住みたくなったということもあれば、契約書にサインするための準備に移ってください。
デザイナーズマンション以外にも、生活に余裕がある人たちが利用する賃貸物件が存在します。
それはガレージハウスと呼ばれるものです。

車庫と自宅が一体化した物件のことで、物件の1階部分はほとんどが車のためのスペースとなっており、
人が暮らすのは2階以上の空間だけという物件も少なくありません。
これは車好きの方からしたら非常に嬉しい賃貸物件といえるのです。
車はコーティング剤を塗られているとはいえ、やはり風雨に晒されることで少しずつ傷んでしまいます。
ガレージハウスであれば基本的には車庫の中で洗車や車のお手入れが出来ますし、
ガレージの扉を閉めてしまえば外の天候の影響を受けることもありません。

フロントガラスの破壊やタイヤを盗まれるといった犯罪の被害に遭う可能性があります。
高級な車であるほど狙われやすく、せっかく良い車を手に入れても犯罪被害で台無しになってしまうのは無念の一言です。
ガレージハウスは防犯性に優れたガレージを採用しているので、大切な愛車をアクシデントや犯罪の被害から守ってくれるのです。
ガレージハウスは基本的に一戸建ての賃貸物件なので、共同住宅の賃貸よりも家賃が高めに設定されています。
生活に余裕がある人や車中心の生活をしていきたいという人は、ガレージハウスで居住していくというのもおすすめの暮らし方です。